チリワインといえば、「安いのに美味しくてパフォーマンスが良い」という認識の人が多いと思います。
実際にチリワインの代表格の「アルパカ」や「コノスル」は1000円を切るほど安いにもかかわらず、風味もしっかりとした美味しいワインであるなど、コストパフォーマンスは高いです。
しかし、現在ではチリワインには「高級ワイン」と呼ばれるものがいくつも登場していますのでご紹介します。
目次
チリワインの特徴は安さと美味しさの両立
そもそもチリワインの値段が安いのはどのような理由があるのでしょうか。
前提として「チリワインは質が低かったり味が美味しくないから安い」というわけでは一切ありません。
チリワインが安い理由は人件費の安さとコストカット
チリワインが安い価格で流通しているのは、主に以下の2つの理由からです。
- チリの人件費の安さ
- 大規模農業によるコストカット
チリは日本に比べて人件費が非常に安いことがチリワインが安い1つめの理由です。
フランスやイタリアなどのワインの本場と比べて従業員にかける費用がとても安いので、その分を安く提供することが可能になっています。
またチリでは広大な農地を活かして大規模農業を展開しています。大規模にすればするほど効率よく栽培や管理が可能なので、その分値段を抑えることができています。
チリワインが美味しい理由は温暖な気候と立地条件
チリは非常に温暖な気候をしており、ぶどうの栽培に適しています。
ぶどうは雨に弱い(特に収穫のタイミングでは実がおちてしまいます)ため、雨が少ないチリでは、単純に栽培環境で言えばフランスやイタリアを超えています。
先述したように国土も広い上に、海や山に囲まれた地域のため疫病などにも強くなっています。
おすすめ高級チリワイン3選
それではチリワインの中の最高峰と言われるワインについて紹介していきます。
もけくん
コンチャ・イ・トロ『ドン・メルチョー』
チリ最大のワイナリーであるコンチャ・イ・トロの『ドン・メルチョー』です。
コンチャ・イ・トロはスペイン貴族によって19世紀に作られ、現在ではチリのプレミアムワインの先駆者とされています。優れた醸造技術と、小さく区分けされた畑の中で、最も質が良い畑で作られたぶどうを使って作られているのがこちらの『ドン・メルチョー』です。
チョコレートやベリーの味を組み込んだ複雑な香りとその苦味とのバランスが良いとされるワインですが、実際に飲んでみた感想は「とにかく情報量が多い」でした。グラス1杯を味わっただけですがかなりの満足度。これぞ高級ワイン。
もけくん
モンテス『アルファ・エム』
「ヨーロッパに逆輸入されたワイン」といえばモンテスのワインです。チリで製作されたにも関わらず、あまりにも品質が高いのでヨーロッパに輸入されたというエピソードがもとになっており、チリワインを全世界に示したワイナリーでもあるモンテス。
その筆頭の超高級ワインが『アルファ・エム』です。カシスなどの赤系果実に加え、バターやシナモン、チョコレートなどを加えたようだと評されるその香りが特徴です。
しかしその実味は非常に上品です。チリワインは一般的に果実味があふれるワインが多いですがすっきりとした味わいをしており、ヨーロッパの高級ワインと非常に近い味わいとなっています。
もけくん
アルマヴィーヴァ『アルマヴィーヴァ』
年間生産量がわずか3500ケースという超希少な高級チリワイン『アルマヴィーヴァ』です。カベルネ・ソーヴィニヨンの中では最高品質と評されており、特に当たり年に関しては世界でNo.1に輝いたヴィンテージも存在するほどの高級ワインです。
ブラックベリーなどの黒果実に加えて、バニラや甘草を加えたような香りに加えて、ほどよいタンニンがその美味しさを引き立てます。
このワインに関しては1杯しか飲んだことがないためそこまで詳細を語ることはできませんが、何より香りが素晴らしく、それでいてワインをあくまで趣味として嗜む程度の筆者ですら分かる高級感と美味しさが特徴と言えるでしょう。
年によっては2万円前後で手に入る場合もありますので、1年に1度の贅沢と思えば手が出せない値段ではありません。非常におすすめです。
もけくん
最高峰のチリワインを経験してみよう
チリワインはコストパフォーマンスに優れるだけでなく、単純な味わいとしても世界最高峰を狙えるワインがいくつも存在しています。
さらに値段が1万円~2万円前後とヨーロッパの高級ワインに比べると手を出しやすいため、私達でも飲むことができます。
プレゼントにもおすすめできますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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